紙芝居プロジェクト
「紙芝居プロジェクト」

「兎追いしかの山、小鮒釣りしかの川」。叙情歌「故郷」の原風景が健在で、
勿論テレビなどなかった頃のことです。
カチ、カチ、カチ。
拍子木の音が鳴ると、あちこちから子どもたちがとんで来て、
飴玉をしゃぶりながら食い入るように紙芝居を見るのが唯一の娯楽でした。

紙芝居は日本独自の子どもたちの娯楽ですが、
多様化の今日、共感する感性を育む教育的特性の面が注目されています。
紙芝居プロジェクトチームは、そのことを信じて、
瞳を輝かせて紙芝居を見つめる幼いお客様に支えられて
活動を続けています。


「わたしは だあ−れ?」

初めて谷津干潟を見た時、ここが海!とびっくりされると思います。
しかし、この泥地は潮の満ち干きのあるれっきとした海で、
潮の匂いがします。
谷津川、高瀬川という2本の水路で今も東京湾と繋がっているからです。
「海の水がひいたよ」で始まるこの紙芝居は目立つ鳥や魚の他に
よく見なければ見つけられない「かに」や「うみにな」、
砂の中にいる「ごかい」や「あさり」などを
「わたしは だあ−れ?」というクイズ形式で紹介しています。
谷津干潟の中に入って、これらの生き物を実際に手にとって
見ることはできませんが、干潟の生き物の生態や浄化作用などの
役割を理解するきっかけになればと考えています。
(幼児向けの紙芝居です)
「おや、水の上で目玉がキョロキョロ、見ているのは だあ−れ?」
「ボク、ヤマトオサガニだよ。ボク目をたためるんだ」
(しかけで目をたたんでみせます)
では皆さん、観察センターでお待ちしています。


現在所有の紙芝居11種類の表紙を掲載しました。
子どもたちは、この表紙を見て、
これから始まるストーリーに胸をふくらませます。